VRサイクリング 薩摩半島南西端から内陸を通って鹿児島市街へ戻る。野間岬のある漁港野間池を出発し、しばらく前回から続く薩摩半島南西部の複雑で風光明媚な海岸線に沿って進むと急に広大な平地が広がり、海岸も日本有数の長い砂浜である吹上浜となる。ここから東南東の内陸方面に進み加世田の市街を通り抜け緩やかな丘陵地を進んでゆくと武家屋敷と特攻隊慰霊の町知覧に入る。ここを一巡りした後、北北東に進路を取り、結構険しい山道を進み鹿児島市街に至る。鹿児島港の種子島・屋久島フェリーターミナルをゴールとする89kmの行程。ハイライトは2箇所。1箇所はスタート地点の野間池漁港から加世田付近までの海岸地帯。前回からの延長で秘境感溢れる風土だ。断崖と入り組んだ海岸線に小島と岩礁、こうした地形的要素がダイナミックな海岸美を構成するが、それだけでなく海に面した急斜面に形成された石積みの笠沙谷山段々畑や、石垣で囲まれた家並と迷路のような石畳の道が印象的な大当石垣群の里などと台風に晒される険しい地形の地に生きてきた人々の文化が感じられる道筋であった。もう1箇所は知覧。ここも以前からどんな所か興味があった町だ。いわゆる城下町とは異なり、薩摩藩の分散統治により作られた武家集落として位置付けられ、他の城下町によくある武家屋敷街とは規模とテイストの違う唯一無二な武家屋敷街となっている。折れ曲がった長い本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣が織りなす景観は壮観。しかもその内側には単に建物としての屋敷があるだけでなく国の名勝に選ばれた7つもの庭園が連なっているのだ。庭園群は垣間見ることも叶わなかったがいずれ鹿児島方面を訪れた時には是非立ち寄りたいスポットだ。それから昭和の太平洋戦争の頃、ここにあった知覧特攻基地から1000名以上もの若い特攻隊員が飛び立ち帰らぬ人となっているのだ。この基地の跡地が彼らの慰霊の場所となり、また悲劇を後世に伝える資料館なども整備されている。また知覧の町全体の道路沿いに全国から寄進された数千もの石灯籠が立ち並ぶ様は慰霊の町知覧を特徴付ける景観となっている。さて次回からはしばらく鹿児島からフェリーで渡り、南西諸島から再度の沖縄まで島伝いに巡ってゆく予定。
2026/4/2 加世田・知覧コネクション 野間池〜加世田〜知覧〜鹿児島
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