VRサイクリング 山陽海道6日目。広島県中部瀬戸内海沿岸を徹底的に攻めるの巻。前回ゴール尾道からフェリーでスキップした三原港をスタートし、JR呉線に沿ってほぼ海岸の道を延々と西へ進む。今治造船の重要拠点幸崎、アヲハタジャムの本拠地忠海を経て、まもなく安芸の小京都と呼ばれる竹原。古い町並みを一巡してさらに西へ進むと広島牡蠣の一大産地となっていて湾に無数の牡蠣棚が浮かぶ安芸津、安浦を過ぎると、筆づくりの町川尻。ここから安芸灘大橋を渡り、安芸灘とびしま海道と称される安芸灘諸島の蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島と幾つもの橋を渡って進み、湊町として賑わった大崎下島の御手洗地区をゴールとする90kmの行程。今回のルートを一言で述べると「知られざる瀬戸内海絶景と伝統文化が横溢する地域」山陽地方でも山陽本線や高速道路などの幹線の交通路から外れた地域で、メジャーな観光地や史跡もないので、地元の人以外は足を踏み入れない地域。私も初めて通る土地だったが、なかなかどうして魅力に溢れた地域ではないか。まず瀬戸内海の眺望が今まで走ってきた他の土地と比べても素晴らしい。芸予諸島と呼ばれる大小の島々が近くに遠くに重層的に浮かぶ風景は、瀬戸内の代表的な眺望とされている鷲羽山あたりと比べても引けを取らない。特に後半の安芸灘とびしま海道は、近くのしまなみ海道と比べて圧倒的に知名度が低いが車も人も少ない分、離島らしい島めぐりの雰囲気が味わえる。さらに古代から江戸時代にかけての瀬戸内海航路の重要拠点であった下蒲刈島の三之瀬とゴールとした大崎下島の御手洗は伝統的建造物群保存地区として昔の湊町の情緒を醸し出す町並みが残されているのだ。そこから戻るが竹原もより重厚な伝統的町並みが展開し、「マッサン」で知られるニッカウィスキー創始者竹鶴政孝の生家の酒蔵もあり魅力的であった。それにしても瀬戸内海のかなりの島々が知らないうちに本土と繋がっているというのはここまでの山陽海道を通ってきて次第に認識してきた次第。次回は広島県西部、呉から広島をパスして宮島まで進む。
2025/11/28 山陽海道 6日目 三原〜忠海〜竹原〜安芸津〜川尻〜三之瀬(下蒲刈島)〜御手洗(大崎下島)
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