VRサイクリング 出雲街道 3日目は中国山地の山奥へ分け入り名峰大山を攻めるの巻。美作国レトロ宿場の久世宿を出発し西へ進むと間もなく深い中国山地の山懐の城下町勝山宿。一巡りした後北西の山奥へ進路を取る。美甘渓谷を愛でつつ狭い谷を登ってゆくと山奥の宿場町美甘宿に達する。その先広がりのある緩やかな谷を進むとまた山奥なのに立派な宿場新庄宿。その先は険しい山道に入り難所四十曲峠をトンネルで越えると伯耆国(鳥取県)に入り谷を下ってゆく。日野川沿いの広い谷に出るとJR伯備線の駅もある根雨宿。ここからは寄り道モードで霊峰大山南麓に向かう。御机付近から大山環状道路を登ってゆきリゾート地鏡ヶ成を経て南東へ下ると美作国(岡山県)に戻り蒜山高原の広がりに出る。その端っこ大山への参詣道であった大山みちの宿場郷原宿をゴールとする81kmの長丁場。今回は山また山の道程であったが、前半の出雲街道の宿場は、ここまでの流れをさらに強調するかのように魅惑の宿場町のオンパレード。勝山宿、美甘宿、新庄宿、根雨宿と山に深く入ってゆくのだが、その深い山間とは思えないほど、昔ながらの古い商家造りの家々が建ち並ぶ見事な宿場町が保存されていて眼を見張らせられる。今まで走ってきた街道でも山間に入ると昔の宿場も鄙びた一集落程度で残っていることの方が多かったがここは山間も含めて全ての宿場町に伝統的な街並みが残っていて、古代からの基幹街道として栄えてきたことが偲ばれる。後半南麓から望む大山は北側と違う趣きがあったが、それよりも大山山系の独立峰烏ヶ山が山陰のマッターホルンと呼ばれる独特の山容で印象に残った。さて次回は本街道最終回、山陰地方日本海沿岸へ進む。
2025/9/14 出雲街道 3日目 久世宿〜勝山宿〜美甘宿〜新庄宿〜根雨宿〜鏡ヶ成〜蒜山高原〜郷原宿
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