VRサイクリング 淡路島戻り道。西岸を経由して南端の鳴門岬から北端の岩屋へ戻る。街道ではないが題して淡路ウェストコーストロードを往くの巻。前回ゴールの鳴門岬ちょっと手前の分岐点をスタートし、しばらくは前回ルート後半の道筋の北側の内陸部を走り古代の神話にも登場する由緒ある自凝島神社を表敬訪問した後西海岸に出てその後はひたすら西海岸を北上する。瓦工場が集まる松帆、古い家並みの残る漁村都志、線香やお香の生産で知られる江井を通りすぎ、一旦少し内陸の淡路一宮伊弉諾神宮に出た後再度ウェストコーストを北上。オシャレなレストラン、カフェが海辺に建ち並ぶ一帯を通り過ぎるとまもなく明石海峡大橋が見えてきてこれを潜り、レトロな岩屋商店街を抜けると前回の出発地で今回のゴールとした岩屋フェリーターミナルに辿り着く73kmの行程。前回のルートが淡路島の表の街道とすると今回は裏街道と言うべきであろうが、淡路島の様々な姿が見えてくる味わい深い道筋であった。今回途中で参拝(と言っても例によって鳥居の前を通り過ぎただけだが)した自凝島(おのころ島)神社は日本の国生み神話に登場する「おのころ島」ゆかりの神社。もう一つの伊弉諾神宮は国生みの大業を果たした伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)の二柱をお祀りする神社で古事記・日本書紀に記述される全国で最も古い神社らしい。離島なのに由緒ありすぎなのだ。要は淡路島は日本の国の生い立ちに関わる土地ということらしい。そのせいか淡路島は寺社の数が多い。本土全般に比べて寺社密度が明らかに高い気がする。またルート上で遭遇した特産物が只者ではない。松帆付近に展開する瓦工場は、淡路瓦として三州瓦、石州瓦と並ぶ日本三大瓦の一つとされる瓦を生産している。江井付近に展開する線香やお香の工場は何と日本最大の生産量を誇り、「香りの島」と呼ばれるらしい。このような伝統産業は淡路島という離島の独自文化に培われたものなのだろう。前回の印象は「離島らしくない」であったが、今回は「離島らしい」独自性を感じた次第。ルート終盤のオシャレな海辺は、夕日の名所として、京阪神の恋人達の聖地となりつつあるらしい。昔は六甲山の夜景がデートの定番だったとしたら今は淡路島ウェストコーストが定番なのか。興味深い島であった。次回は明石に戻り西へ進む。
2025/8/21 淡路ウェストコーストロード 鳴門岬〜松帆〜都志〜江井〜育波〜岩屋
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