VRサイクリング 日向国宮崎県西部の山間、日本の最後の秘境と呼ばれる地域を進むの巻。神話のふるさと高千穂を出発し、西南西に進路を取り山の中をジグザグ走るとまもなく盆地の町五ヶ瀬。ここから南西の峠を越えた後、鞍岡付近から五ヶ瀬川の谷を遡って南へ進む。国見峠越えの代わりに長い国見トンネルを抜け、耳川の支流十根川の仲塔渓谷を下って行くと椎葉村に入り、秘境の集落として知られる十根川重要伝統的建造物群保存地区に立ち寄った後、椎葉村の中心、斜面に張り付いた上椎葉の街並みに入る。その先西へ山を登り上椎葉ダムの優美で巨大な姿を一瞥した後、さらに耳川の谷と並行して高さのある山の中を進み、耳川と十根川の合流点付近で川沿いの道に出て耳川と共にしばし下り、松尾で南側の山を登り下松尾仙人の棚田付近をゴールとする85kmの行程。高千穂の先というと秘境というイメージがあったが、五ヶ瀬付近は宮崎県から熊本へ抜ける国道のルート上ということもあるのか、町役場が建築の賞を取ったほど洒落た建物だったり、他にも近代的な施設が広い盆地に点在していて秘境性は感じられなかった。やはり秘境というと椎葉村であった。谷は恐ろしく深く、その上の山の急斜面に椎葉型と言われる細長い平家が特徴的な集落と世界農業遺産にも選定された棚田群。白川郷、祖谷と並ぶ日本の三大秘境とされるが今や秘境感を完全に失った白川郷を除外すると、数ヶ月前にVRサイクリングで訪れた四国の祖谷とは、アクセスの悪さ、深く急峻な谷の地形とマチュピチュ的な山の上の集落、そして平家落人が住み着いたという伝説が共通項であり、秘境感を生み出していると思われる。祖谷と違うニュアンスが感じられるのは棚田がより発達していること、神楽などの古い独自の文化が根付いている点か。これはやはり日本の古代において国づくりの起源となった土地とされている高千穂に近いということと無縁ではないだろう。次回もさらに秘境の旅は続く。
2026/2/16 日向秘境ルート 高千穂〜五ヶ瀬〜上椎葉〜松尾
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