VRサイクリング 日向往還。神話のふるさと高千穂へ向かう。前回のゴール延岡駅をスタートし、日向往還の街道の道筋を辿って西から西北西の山間へ進む。蛇行する五ヶ瀬川の谷を遡るルートとなるが、北方付近から本格的に深い谷になってゆき、河岸段丘の上の見晴らしの良い国道の道から日之影付近では谷間の道に下りまた段丘上に登りしばらく進むと山が開けて高原のような盆地のような広がりに展開する高千穂の町に入る。ここでまた険しい谷間に下り高千穂峡を垣間見た後、また段丘上を北東方向へ進み、神話の舞台となった岩戸の天岩戸神社をゴールとする73kmの行程。途中の日之影から高千穂にかけてありそうでない非常にユニークな地形である。まず谷がすごく深く険しい。その渓谷の上の河岸段丘の上は割と緩やかな丘陵地帯となって棚田が広がっているがその上にもそれほど高くはないが山々が聳えている。主要な道路や既に廃線となったが高千穂鉄道は主に河岸段丘の上の高いところを通っているので、所々に谷を跨ぐ高い橋が聳えている。これがどれもこれも日本有数の高さの橋となっているのがこの地域の地形の特徴を示している。集落は谷の下にあったり段丘の上にあったりで、途中の日之影の町は渓谷沿いに展開するが日本有数の高さを誇る青雲橋が街の上に聳えて、渓谷沿いに無数の鯉のぼりが泳ぐ風物詩がある。深い谷間に展開するレトロな街並みも味わいがあり、ジブリの映画に出てきそうだと思ったら苔アートでジブリのキャラクタが壁に描かれていたりする。そして高千穂は多分日本でも一番古くから開けた地域で、紀元前4000年頃から人が住んでいたとされ、古代から多くの人々が神々を祀り独自の文化を育んでいたらしい。日本神話において、ニニギノミコトが天界の高天原から地上へ降り立った「天孫降臨」の地となり、天岩戸開きの伝説が生まれた神話のふる里となっているのは、ここが日本の古代国づくりの起源となった場所であるという証かもしれない。そう思うとこの山々に囲まれた特殊な地形が神秘的な風景に見えてくる。学生の頃、九州旅行の途中で高千穂は立ち寄った場所として私の遠い記憶の中にもある。次回はさらなる九州の秘境へと進む。



















