VRサイクリング 赤間関街道北浦道筋にて本州西端の町下関に到達の巻。前回ルートの途上角島大橋の前をスタートし、響灘の海岸に沿ってひたすら南下する。ルート前半は比較的複雑な海岸線の道。特牛(こっとい)、矢玉、二見、湯玉、小串と幾つもの漁港のある町を通り過ぎ、名湯川棚温泉の付近ではしばらく内陸に入り山間を抜けてまた海岸に出ると、山が遠のき家並みが途切れなくなり下関・北九州の都市圏が近づいてきた雰囲気が漂う。海岸は長く綺麗な白浜のビーチが続く。そうこうしているうちに下関の市街地に入る。一旦中心部の下関駅を通り過ぎて、その先本州南西端の彦島をぐるっと廻って再度下関市街中心部に戻り関門海峡沿いの唐戸ターミナル桟橋をゴールとする72kmの行程。今回のルートでは響灘を望む美しい海岸風景に癒された。瀬戸内海と違って埋立地はなく、開放感のある広い海でエメラルドグリーンの美しい色が良い。前半は主にリアス式海岸の岬と入江を繰り返す海岸線で岬は内陸で横断し、入江は漁港のある町並に入るパターン。特に特牛、矢玉、小串は江戸時代北前船で賑わった湊町で、単なる漁港の町ではない伝統的な町並みや古い商家が点在して基本鄙びていながらも往時の繁栄が偲ばれた。川棚温泉は観光地ぽいビューポイントには欠けるが、下関の奥座敷として古くは長府藩主の「御殿湯」が設置され、800年以上の歴史を誇る名湯。無色透明のラジウム泉で、肌に優しく効能が幅広い。また瓦そばとふぐというグルメにも恵まれていてなかなか魅力的な温泉地だ。下関は昨年訪れたし、VRサイクリングでも五年前にじっくり巡った町なので馴染み深い。海峡の町というのは旅情を掻き立てられて魅惑的だ。さて五年前と同様次回からは関門海峡を渡り門司港から九州編第二部へ突入する。前回は関門人道トンネルを渡ったが、今回はゴール地点の唐戸ターミナル桟橋から海峡フェリーで渡る。
2025/12/22 赤間関街道北浦道筋 角島大橋〜特牛〜小串〜川棚温泉〜下関
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