VRサイクリング 山陽海道9日目。周防国(山口県東部)の海岸線をなぞる旅が続く。前回周防大島へ渡る前の本土側の地大畠を出発し、西へ進むとまもなく江戸時代の商都であった柳井。市街を一巡りした後室津半島東側の海岸線に沿って南へ進み、室津半島南端及び上関大橋を渡った長島から構成される湊町上関を巡った後、室津半島西側の海岸線を北上し、またしても江戸時代の湊町室積を経てさらに海岸沿いに北西に進み、工業地帯に入り光、下松そして周南市の中心徳山市街に入り徳山駅前をゴールとする84kmの行程。今回も陽光眩しい瀬戸内海の海岸沿いの道がメイン。上関までの室津半島東海岸は周防大島、上関の先の半島西海岸は長島、佐合島が水平線を覆う瀬戸内海中のさらに内海の穏やかな海辺。海岸風景も美しいが、今回のハイライトは柳井、上関、室積という江戸時代の湊町。特に柳井は重要伝統的建造物保存地区として蔵造り、町家造りの商家がぎっしりと建ち並ぶ一角があり、倉敷ほどではないが昔の商都の残り香を感じさせる。上関は長州藩が下関と共に重視した湊町で番所もあり警備や大名・使節の接待なども行なっていた。下関と同様海峡の湊町の情緒が漂う。昔のNHKテレビ小説「鳩子の海」の舞台としても知られる。室積はより知られざる土地であるが、天然の良港を形成する突き出た室積半島に江戸時代の灯台が再現され、普賢寺という名刹もあり昔の名残を感じさせる家並も残りなかなか風情があって気に入った。さて瀬戸内海もここから先は沖に浮かぶ島も減りまた埋立地の工場地帯が増えてきて風光明媚な海岸風景はほぼここまでと思われるが、次回はあえてその海岸沿いを攻めて宇部まで進む。
2025/12/10 山陽海道9日目 大畠〜柳井〜上関〜室積〜光〜下松〜徳山
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