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2025/12/2 山陽海道 7日目 川尻〜音戸〜呉〜広島港〜宮島口〜宮島

VRサイクリング 山陽海道7日目。広島県西部の海岸線を辿る。前回、安芸灘大橋を渡る前の川尻町からスタートし、海岸伝いに西へ進む。音戸大橋を渡って倉橋島にちょっと足を踏み入れた後第二音戸大橋で本土に戻り軍港都市呉市街へ進む。呉市街を一巡りした後さらに海岸伝いに広島へ。広島市街へは足を踏み入れず南の宇品の広島港を掠めてそのまま広島湾岸を西へ進み宮島口に至る。ここでフェリーで宮島へ渡り、厳島神社から山登りの後弥山山頂をゴールとする90kmの行程。まず印象的だったのは音戸。本土と倉橋島の間のたったの200mの狭い海峡。その両側に密集した家並、そして上を見上げると音戸大橋と第二音戸大橋の2つの赤い架け橋。音戸大橋は日本で最初の本土・離島間の架橋で、世界でも珍しい「2層半螺旋型高架橋」狭い土地で高架まで上がるのに2回転半つまりダブルアクセルの螺旋道路となっている。すでにレトロな味を出す音戸大橋と新しくスマートな第二音戸大橋が400m隔てて高く聳えている。ここでしか見れないユニークな景観はなかなかに魅力的だった。次はリアルでも足を踏み入れたことのない呉市街。そのアプローチは一言で述べると衝撃的だった。最初に現れたのは解体中の日本製鉄の呉製鉄所。今やどこでも見かけないようなレトロな高炉が2本聳え、周囲を埋め尽くす解体中の構造体と共にまさにジブリ的な雰囲気を醸し出している。次に現れるのは海上自衛隊の船舶が数多く係留されている港湾地帯。巡視船が何隻も浮かんでいたが、最も驚くのは10隻以上もの潜水艦が整列して浮かんでいて、心なしか周囲の雰囲気も物々しくまさに初めて見る軍港。その先も古い煉瓦造りの倉庫街があり、造船所や重厚な建て付けの工場が展開する。さらにその先のJR呉駅裏側の呉港のエリアには戦艦大和ミュージアムやここにも巨大な潜水艦が屋外展示されている海上自衛隊呉史料館が建ち並ぶ。戦前は戦艦大和の故郷であり海軍の主要拠点であった軍港都市であったのは知っていたが、いまだにその亡霊というか、平和ボケの日本の他の都市には見られないレトロで軍国的な重厚さが漂っているのだ。呉は山の手側の町の構造もなかなか特徴的。広くすり鉢状の斜面にびっちり家屋が建ち並ぶ。すり鉢の下の市街中心部はそれなりに高いビルが建ち並んでいるのだが、取り巻く坂道だらけのエリアは低層の家が多い。斜面の上の高台まで登ると映画「この世界の片隅に」でも描かれた呉港を望む絶景が広がる。広島はVRでもすでに2回市街を通ってじっくり巡っているので、南の広島港付近を通り抜けてスキップ。最後に世界遺産宮島。今までにリアルに2回訪れた場所なので、個人的には表参道や厳島神社は馴染み深かったが、裏手には足を踏み入れたことがなかった。地図で見ると宮島は車の走れるような道路がほとんどない森で覆われた原始の島であることがわかる。ここにはさまざまな種類の植生が見られ特異な植生を形成しており国の天然記念物であり、文化遺産であると共に自然遺産でもある稀な複合の世界遺産となっているという。。その森の奥、弥山の頂上からの眺望は360度の海と島と山の鳥肌モノの絶景であった。次回リアルに訪れた時は是非山の上まで行ってみよう。

2025/11/28 山陽海道 6日目 三原〜忠海〜竹原〜安芸津〜川尻〜三之瀬(下蒲刈島)〜御手洗(大崎下島)

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