VRサイクリング。四国中央部の山間谷間をひたすら進むの巻。前々回通過地点、小歩危手前の阿波川口から吉野川支流の銅山川を遡って西へ向かう。険しい山間の渓谷、ダム、ダム湖が繰り返す銅山川を眺めつつ、新宮、藤原といった集落を通り過ぎ、別子銅山で栄えた別子山集落を越えると銅山川の源流の峠をトンネルで抜け、そこからは北へ進路を変えて一気に峠を駆け下り、瀬戸内海沿岸の産業都市新居浜へ出て、海岸沿いの工場地帯をゴールとするまたまた98kmという長丁場の行程。前回に引き続き奥深い山の険しい谷間の道が延々と続く。考えてみるとここ3回どれも長丁場だが全てほぼ吉野川とその支流を辿るルートなのだ。どんだけ吉野川というのは流域が長く広がっているのだ。それにしても前回までは観光資源としても知られている地域であったが、今回は終盤までほぼめぼしい観光資源はなく、ひたすら渓谷を遡る単調なルートで、しかもダム湖の流域が多くて自然環境的にもイマイチ見栄えも劣るので正直退屈な道筋であった。終盤は現在に至る住友財閥の基盤を作った別子銅山の史跡を垣間見る旅となった。ただ銅山関連の史跡をほとんど直接ビジュアルで確認することはできず、主に銅山周辺の自然環境や垣間見える残り香的なものを嗅ぐ程度であった。銅山の坑道や選鉱所や貯鉱庫等はほとんどより奥深い山の中や峠道に沿って点在している。走ったルート自体も非常に奥深い山中なのだが、銅山施設のあった険しい環境は想像に難くない。それでも江戸時代から始まった銅山の採掘は明治、昭和と採掘現場が南の奥深い山中から北の新居浜に近い山麓へシフトしてきていて、最後の昭和48年閉山までの採掘場付近は道の駅になっていてその文化遺産を垣間見れるような施設が併設されている。新居浜は工業都市として人口は多いようだが、駅前は結構侘しい感じで繁華街は見当たらなかった。駅から離れた場所にだだっ広いイオンモールがある程度。それより海沿いの工場地帯が町を特徴づけている感じだ。元々住友系で銅山に直結した製錬所含めた重工業が発展して、閉山後も工場の操業は続いているというわけだ。さて次回は新居浜から高松へ戻るルートを行く。
2025/11/7 別子・新居浜銅山コネクションルート 阿波川口〜新宮〜藤原〜別子山〜新居浜
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