VRサイクリング 出雲街道2日目は昔の美作国を横断するルート。まだ播磨国(兵庫県)の佐用宿をスタートしJR姫新線と共に西へ進む。間もなく万能峠を越えて美作国(岡山県)に入る。吉井川の支流が形成する狭めの谷間と広めの盆地を抜けつつ土居宿、勝間田宿を通り過ぎると、より広い盆地に出て美作国の中心地津山市街に入る。津山市街では城址など名所旧跡を辿って市街地を一巡り。吉井川に沿って津山市街の西へさらに進むとまた狭い谷間の道筋。坪井宿を通り抜け抜け追分付近の峠を越えると真庭市の中心久世宿へ至る。久世宿の街並みの西端をゴールとする68kmの行程。出雲街道は宿場間の山間の田舎道は変化に乏しくて若干退屈な行程ではあるが宿場は古い街並みが残っていて魅力的。今回のハイライトは何といっても津山。The城下町と言っても過言ではない城下町風情が広い市街地全体に漂う。特に印象的なのは街道沿いの伝統的建築のオンパレード。入口の城東地区と出口の城西地区がそれぞれ国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて延々と古い商家が街道の両側にぎっしり建ち並ぶ様は圧巻。この辺が町人のエリアだとすると街の中心部は武士のエリアで、小高い城山には百名城に選定される津山城が聳え立つ。天守が残っているわけではないが、桜の名所でその時期のストリートビューを堪能した。中心部は立派な構えの武家屋敷も残り、場末なムード漂う昭和レトロなアーケードもなかなか魅力的。市街地の東の城西地区の伝統的建造物の建ち並ぶ商店街の先には各宗派の大きな寺が街道の両側に建ち並ぶ寺町もある。津山はなかなか足の向かないロケーションなのが残念だが、いわゆる小京都の町としては素晴らしく魅力の多い町だと再認識した。実は二十代の頃一度訪れたはずなのだが、どうも駅から市街地中心部の津山城付近だけしか散策していなかったようで、街並みの素晴らしさを認識していなかったようだ。ゴールの久世宿も地名だけにクセのある魅力的な街並み。ディープな昭和レトロ風味と江戸時代からの街道宿場町の雰囲気が絡まり合った特有の味わいが感じられる。
2025/9/10 出雲街道 2日目 佐用宿〜土居宿〜勝間田宿〜津山宿〜坪井宿〜久世宿
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