VRサイクリング 瀬戸内海沿岸を舐めて進む山陽海道の2日目。兵庫県西部から岡山県に入るまでのルート。前回のルートのゴール近く新舞子海水浴場への分岐点苅屋をスタートし西へ向かう。岩見漁港から昔北前船で賑わった湊町室津を経てIHIの企業城下町相生までは風光明媚な海岸道路を進む。相生から高取峠を越えた先でやはり北前船の湊であった坂越に立ち寄った後、陽光眩しい海岸沿いの保養地御崎を経て赤穂浪士の故郷赤穂に至る。赤穂では赤穂城址など史跡を巡り、JR赤穂線に沿った道筋でさらに西へ。福浦峠で岡山県に入った後、海岸の町日生から最後の寄り道で日生諸島を目指す。備前日生大橋を渡り鹿久居島を横断しさらに頭島大橋を渡り頭島へ至ったところをゴールとする62kmの行程。今回は映えるスポット満載の楽しい旅路であった。前回の兵庫県東部の海岸線は埋立地が多く工場地帯となっていたが、今回は複雑で風光明媚な海岸線に沿って走る爽快なサイクリングが楽しめた。しかも図らずも史跡や古い街並みも多い道筋であった。まず室津。初めて聞いた地名であったが、古代から栄えた湊町で、江戸時代には北前船が寄港するだけでなく、西国の大名の参勤交代では瀬戸内海をこの湊で下船して宿泊した後陸路で進むことが多かったという。今はかなり鄙びた漁港の町のように見えるが、街並みは往時を忍ばせるものがあった。相生は4年半前に西国街道で海岸が見えない北側を通過したが今回は海沿い。戦前は造船の町として一世を風靡したらしい今でも小規模ながら造船所やIHIの工場が海沿いに建ち並ぶ。またここにもレトロな街並みがあり、全国的にも有名な海の祭りペーロン祭りにちなんだ中国風の派手な道の駅が印象的だった。赤穂の手前の坂越と御崎も歴史的な街並みがあり、瀬戸内の島々を望む美しい海岸も楽しめた。赤穂は思ったより大きな町で、立派な石垣と堀の残る赤穂城址があり、赤穂義士ゆかりの史跡や古い街並み、そして古くから有名な製塩業が垣間見える塩倉庫などが見られて興味深かった。今回のルート全体を通して印象的だったのは室津から日生にかけて海に浮かぶ無数の筏のような牡蠣棚。この一帯はどうやら広島に並ぶ牡蠣の産地らしい。海沿いの道にはあちこちに牡蠣を食べさせる店が数多く見られ、無類の牡蠣好きの私にはVRの旅だったのが恨めしかった。次回もさらに西へ岡山方面へ向かって海岸地帯をゆく。
2025/8/27 山陽海道 2日目 苅屋〜室津〜相生〜赤穂〜日生〜頭島
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