VRサイクリング 淡路島を明石海峡から鳴門海峡まで縦断するルート。前回終点の明石港からフェリーで明石海峡を渡った岩屋港をスタートし、淡路島東岸に沿って南下。まもなく明石海峡公園・夢舞台という公園地帯を通り過ぎ、東浦、そして淡路市街となる津名と進む。その先紀伊半島を対岸に望む海岸ぶちの道を南下すると淡路島の中心都市洲本に至る。洲本にて名所巡りをした後、南西の内陸へ進路を変える。ほぼアップダウンのない平地・丘陵地の田園地帯を進み、南あわじ市として賑わいの感じられる八木、三原の街並みを過ぎて、さらに名産の玉ねぎ畑が目立つ田園地帯を突っ切ると唐突に鳴門海峡に面した古くからの湊町福良に辿り着く。福良の街並みを抜けて鳴門岬に通じる眺望が開けた半島の道を進み鳴門海峡と大鳴門橋が見渡せる地点をゴールとする65kmの行程。江戸時代に開かれた淡路往還道にほぼ沿った道筋であるが、旧道の詳細情報が不足しているので細かいルートは外れていると思われる。前半の東海岸沿いの道は高く聳えるパームツリーの並木が至るところに見られるリゾート感溢れる地帯だ。明石海峡に程近い夢舞台にはホテルと国際会議場があり、20数年前にある国際会議に参加して、数日間神戸のホテルから電車とバスで通ったのが思い出深い。洲本はここが離島であることを忘れるようなある意味本土的な都市だ。まず離島なのに模擬天守とは言え小高い山の上に城が聳え建ち麓には石垣と堀が残る格式ある城下町なのだ。鐘紡の紡績工場跡の煉瓦建物群がリニューアル利用されて洒落た一面もありつつ心惹かれるレトロな商店街や夜賑やかになりそうな飲食店が集まった横丁もある。由緒ありそうな寺社も多く見られる。鉄道はないが淡路島の交通のハブとなる大きなバスセンターもある。住宅街も郊外にかなり広がりがある。じっくり歩いてみたいようななかなか味わいのある街だ。一方でゴールに近い湊町福良も鳴門海峡を渡るルートの要衝にあり賑わった古い湊町の面影が濃く漂う。淡路往還道のラスト数百メートルの両側には焦茶色ベースの古い商家や民家が建ち並ぶ。湊周りはちょっと現代的で淡路島で盛んだった人形浄瑠璃を唯一見せてくれる不思議な形の劇場があり、鳴門のうず潮クルーズの船のターミナルもある。こっちもじっくり歩いてみたい街だなあ。淡路島は離島としては面積は日本4位だが人口は沖縄本島に次いで多く、また二つの橋で本土と強く繋がっていることもあって、実に離島らしくない島であった。とは言いつつ次回も淡路島。西岸を回って再度明石海峡まで戻る。
2025/8/16 淡路往還道 岩屋〜津名〜洲本〜八木〜福良〜鳴門岬
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