VRサイクリング 琵琶湖西岸を北上して再度日本海岸に至るの巻。前回比叡山に登る前に通った琵琶湖西岸の堅田をスタートし、近畿から北陸へ向かう近道の街道であった西近江路を辿って琵琶湖西岸を北へ進む。景勝地近江舞子を過ぎ、海の中に立つ鳥居がランドマークとなっている白鬚神社の前を抜け宿場町の風情を残す河原市宿、今津宿、海津宿を通り、最後に海津大崎の桜を愛でて琵琶湖に別れを告げて北の山地を越えて日本海の湊町、敦賀の敦賀港をゴールとする81kmの行程。前回は主に琵琶湖東岸を南進してきたが、今回は琵琶湖西岸を北進してまた北陸へ戻るルートとなる。個人的にもほぼ足を踏み入れたことのないエリア。1箇所だけ近江舞子だけは何故か高校の京都奈良への修学旅行に組み入れられて訪れたが、京都奈良はチーム分けして個別の見学ルートを組んだのに、景勝地である以外に特に史跡としてみるべきもののないここを全員訪れるルートとしたのは今考えると謎である。琵琶湖東岸は平野が広がり、また今も昔も京都から中京、関東に向かう大動脈として賑わっていたが、それに比べると西岸は山が迫り沿岸の町もそれほど知名度がないし基本田舎町である。その分街道も湖岸を通ることが多く風光明媚な道と言える。また町もまともな城下町こそないが、街道の趣を残した味のある宿場町が点在する。特に今津宿は小さな町ながら江戸時代からの宿場町の情緒と、アメリカ人建築家ヴォーリズの建築物が点在する洋風レトロな趣、琵琶湖周航の歌の発祥の地となったように琵琶湖の湊町ムードが漂う独特の味があって魅力があった。ゴールの敦賀は現在北陸新幹線の終着駅となっているが、深い入江の奥の天然の良港で昔から北前船で賑わった湊町であり、明治以降はロシア経由で欧州へ向かうルートの中継地として、新橋から敦賀港まで欧亜国際連絡列車が運行されていた日本の玄関口となっていた過去もあった。次回は敦賀から若狭湾沿いに小浜を目指す。