VRサイクリング 福井から南へ、越前国(福井県)中部の旅。またしても恐竜だらけの福井駅をスタートし、今回はほぼ北陸街道の旧道を南へ進み、メガネの町鯖江、越前国府のあった古式ゆかしい町武生を通り過ぎ、その先山が迫ってきた鯖波宿で街道を外れ、残りは寄り道モードで日本海岸へ出て越前海岸に沿って今度は北へ進み越前岬をゴールとする73kmの行程。前半の北陸街道はうねうねしてどこまでも続く旧道がいい味を醸していて楽しい旅であった。福井は比較的近代的な都市と言えるが、その衛星都市的な武生は昔の越前国の中心だけあって、情緒溢れる伝統的街並みが見事に残されていた。街道沿いもいい感じなのだがそこに交わる寺町通りは石畳に石灯籠で両側に20を越える格式高い寺社が建ち並び、もう一つ別の通りその名もタンス通りは、桐ダンスでその名を轟かせる武生のタンス工房が軒を並べる特色のある家並。この町はそぞろ歩きしたいなあ。盛大な寄り道となった越前海岸は海岸線は単調で風光明媚というほどではないがその分どーんと視界に広がる日本海が望めて開放的。多分VRでは魅力半分以下で、何といっても越前海岸と言えばの越前ガニを売りにする料理旅館や食堂が途切れることなく点在するグルメ街道のようだ。カニも、群生地として有名な水仙もシーズンは冬なので、きっと荒海の日本海を愛でつつ冬に訪れるべき場所なのかな。さて次回は北陸街道の完結編となる。