VRサイクリング。今回は番外編として福井市街の東の山地、九頭竜川の谷を巡る旅。恐竜に囲まれた福井駅を出発し、まずは南東へ進み戦国大名朝倉氏の城下町跡一乗谷を訪れる。それから越前美濃街道に沿って九頭竜川の支流足羽川の谷を遡ると急に開けた盆地に出て城下町越前大野に至る。この市街を一巡りした後、勝山街道に沿って今度は九頭竜川本流の谷を下ってゆくルートで福井方面へ戻ってゆくがその途上でもう一つの城下町勝山を通る。最後に福井の手前永平寺町で永平寺道に乗り換えてゴールは天下に知られる名刹永平寺前とする71kmの行程。今回は山間の城下町を巡る旅となった。まず一乗谷は織田信長に滅ぼされた城下町の遺跡であり、滅ぼされるまで朝倉氏5代約100年間の栄華を誇っていたという。その町並みがほぼ完全な形で発掘・再現されている。次が越前大野。山の上に再現された大野城天守は雲海に包まれた時に天空の城として知られるが、碁盤の目に整備された市街地は歴史的建築物で溢れていて、山を背景に映える美しい町並みが魅力的だ。ここは35年前にリアルに訪れたはずだがビジュアルな記憶は薄れている。三つ目の城下町は勝山。ここは街道に沿って町屋造りの古い商家が続いていて歴史ある町を感じさせる。勝山は恐竜化石の宝庫として知られ、今回通らなかったが勝山の郊外には世界有数規模の恐竜博物館がある。ゴールの永平寺も35年前に訪れた場所だが、曹洞宗の大本山として国内外から多くの人が訪れる福井随一の名所となっているが久々に訪れると結構山の深い場所に立地していたと再認識した。修行の場として名高いというのも頷ける。